映画とドラマ

さくら書院による映画とドラマの感想。映画ガイドではないのでネタバレしていることがあります

IQ246~華麗なる事件簿~【TBSオンデマンド】

 

IQ246〜華麗なる事件簿〜 DVD-BOX

IQ246〜華麗なる事件簿〜 DVD-BOX

 

 

 織田裕二、9年ぶりのTBS連続ドラマ主演作。IQ246(超遺伝頭脳)の天才・法門寺沙羅駆が、膨大な知識と鮮やかな推理で難事件を解決する本格ミステリー!(C)TBS

 

これは「織田裕二さん ✕ ディーン・フジオカさん」というジャンルのドラマです。なのに最後に間に入り込んでくる奴がいるんだぜぇぇぇぇぇ…(絶句)。

 

織田裕二さんの縁起が作り込み過ぎという方もいらっしゃいますが、私はぜんぜん楽しめましたね。Amazon Prime だと8 話がありません。稲垣吾郎さんがジャニーズ事務所ではなくなった関係で権利がクリアできなかったのかな。残念ですね。

「シン・ゴジラ」は0点

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

 

東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、内閣官房副長官矢口蘭堂は、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?

 

前半が100点満点で100点。

エヴァンゲリオンの音楽がかかったところから ー100点。

合計で0点。

こんな雑な同人誌みたいなことをやるんなら、庵野秀明はもうエヴァンゲリオンだけ撮ってればいい。そしてずっと鬱になっていればいい。

あとの展開は好みの問題になるけれど、私は「ゴジラ」1作目のファンで、あとはそんなに好きじゃないんだ。怪獣総進撃の音楽とかも要らないし、列車爆弾も前半のシリアス展開からしたら、あまりにアホすぎてバランスが悪く要らないと思った。

 以下、自分語り。

第一作以外のゴジラは好きじゃないと書いたけど、「ゴジラ対ヘドラ」はけっこう好きかな。 

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ

 

 

むしろ、アメリカで作っているゴジラのシリーズのほうが好みだよ、私は。

 

GODZILLA ゴジラ(吹替版)

GODZILLA ゴジラ(吹替版)

 

 

 

ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝

 

 明の時代の中国。辺境の地の宿屋“龍門”には、60年に一度の恐るべき砂嵐が迫っていた。その影響で300年前に消失した幻の財宝都市が現れるとの噂が囁かれるなか、皇帝の子を身籠もって逃亡した官女スーと女侠客リンが“龍門”にたどり着く・・・。 Rating PG12 (C) 2011Bona Entertainment Company Limited, All Rights Reserved

 

平沢進かと思ったらジェット・リーだった。

3D映画だったそうで遠近感ありありな映像多し。

話は盛りだくさんすぎて、観てるほうがちょっと消化不良になる感じ。

ツイ・ハーク監督作品にありがちという中だるみもアリアリでした。

そして、わりと奇想天外な武器が出てくるのだけど、たくさん出てくるので、それが当たり前に思えてきましたね。正常な感覚が麻痺してくるんだなあ。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

 

<スタンド>と呼ばれる特殊能力を持つ高校生、仗助(ジョジョ)。彼の住む杜王町では、最近、変死事件が続発していた。仗助は偶然、同じくスタンド使いであり一連の事件に関わる凶悪犯アンジェロの犯行を邪魔してしまったことから、次の標的にされてしまう。アンジェロは水を操る能力「アクア・ネックレス」を駆使して、執拗に仗助を追う。その狡猾な手口によって、ついには大切な祖父の命が奪われる。家族と町を守るため、アンジェロと戦うことを決意した仗助。彼のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものをなおすことができる「クレイジー・ダイヤモンド」。そんな最も優しい力を持つ仗助は、彼に危険を知らせに来た承太郎と共に、最凶の力を使うアンジェロに立ち向かう。(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

本作のような漫画実写化映画は評判悪いのが多い。私は怖いもの見たさで視聴したのだけど、思ったよりは悪くなかった。

 

良いと思ったところ

 

悪いと思ったところは、紹介編で終わるところ。

出し惜しみしないで、もっとテンポいい展開だと原作つき映画としていいと思うんだけどなあ。

 

小松菜奈さんがヤンデレ全開で神木隆之介くん拘束したり、ラブ・デラックスで髪の毛伸ばしたりするサブプロットほしかったです。

 

英国王のスピーチ(吹替版)

 先般、ウインストン・チャーチルの映画

 

imovie.hatenablog.jp

 を見た流れで、英国王のスピーチを観た。

チャーチルが首相をつとめた時の王が「英国王のスピーチ」の主人公であるジョージ6世なのです。 

英国王のスピーチ (吹替版)

英国王のスピーチ (吹替版)

 

ジョージ6世は、王になどなりたくなかった。彼には吃音という悩みがあった。数々のスピーチの公務に、どう対処すればいいのか?心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家、ライオネルの診療所に自ら足を運ぶ・・・(C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.

 

2つの映画はともにスピーチ(演説)が重要な意味を持っている。

チャーチルは饒舌すぎて怪しがられるタイプであり、ジョージ6世はことばがすぐに出てこない吃音に苦しめられている。

同時代のイギリスの王と首相の対比が面白かった。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (字幕版)

 

 ヨーロッパのみならず世界の運命がチャーチルの手に委ねられた。日々悩み、葛藤するチャーチル。そんな彼の姿に、就任当初はチャーチルに対して懐疑的だった英国王ジョージ6世も心を開き、二人は絆を育む。 そしてついに、チャーチルは歴史的決断を下す。

 

原題は Darkest Hour で「最も辛い時期」といった意味。

 

映画「日本のいちばん長い日」と同じく戦時下の決断の辛さを描いたものなわけですが、開戦間もなくのイギリスのお話です。イギリスは戦勝国なので、好戦的なことがハッピーエンドに繋がっていくように描かれ、同じく徹底抗戦しかないと戦争終結を拒んだあげくに戦に破れた日本人の私としては、ちょっと複雑な心境になりました。結果的に勝ったからいいけど、負けてたらアホみたいじゃんと。

 

この映画は歴史上の人物が主人公とはいえ、映画なので、大幅に何かと脚色されており、「うん、面白いけど、嘘だよね、そこは」とかツッコミたくなる箇所がけっこうあります。

 

でも、そういうことはまあさておいて、ゲイリー・オールドマンの名演技でチャーチル語録が聞けるのは嬉しい。

 

I have nothing to offer but blood, toil, tears, and sweat.

 私は血と苦労、涙と汗以外に捧げるべきものを持たない。

 

とかね。

 

嫌われもんの爺さんが国民的英雄になるお話なので、オトナの男には好かれそうな話だと思います。

 

 

 

アメリカン・スナイパー(吹替版)

 

米軍史上最多、160人を狙撃したひとりの優しい父親。観る者の心を撃ち抜く、衝撃の実話。 国を愛し、家族を愛し、戦場を愛した男――。描かれるのは伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生。 Rating R15+ (C) 2014 Village Roadshow Films (BVI) Limited, Warner Bros. Entertainment Inc. And Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

 

 

 

 

 今回は、執筆のための時間が十分にないので、印象を書き留めた箇条書き形式でお送りします。

 

  • 主人公の父が言う「羊」「狼」「羊の番犬」という喩えが面白かった。
  • 最高のスナイパーは狩猟者がなる。シモ・ヘイヘも猟師だったし。
  • 9.11で変わったアメリカ。
  • 構造としては、ベトナム戦争とさして変わっていない。違いは、実際にアメリカ本土が攻撃を受けたこと。蝗に襲われた国から、蝗の大群は羽音を立て飛び立っていく。
  • ラブストーリーは物語の冒頭から始まっていた。メインプロットなんだろう。むしろ戦闘のほうがサブプロットかもしれない。
  • この戦場において狙撃兵とは守護者的存在なのか。
  • 通常の投入方法とSEALsのそれの違いがわからなかった。まあ、どうでもいいが。
  • 衛星携帯電話がつながる戦場。家族との通話時に始まる戦闘。これは恐ろしい。
  •  敵方のドリラー、ブッチャーが怖い。実在の人物なのか?
  • 妊婦がエロくて、一種のフェチ映画ではないかと思った。
  • 戦場に心を奪われてるアメリカン・スナイパーPTSDの弟。
  • ナイトビジョンのつくヘルメット。被弾したときに命を守ってくれる装備としてはぜんんぜんダメだろうけれども、そういう実用性はあるんだね。
  • アメリカ人は現地からまったく歓迎されていない。自分たちの価値だけで戦っているから。
  • 主人公もモーターの音に敏感になったりして、病んでる感ある。
  • ノンフィクションかといえば、そうではないだろうと思う。かなり脚色されている。モデルにされた人、怒ってない? 監督を訴えたりしない?
  • 奥さんが妙に哲学的なことを言うんだな。そういう「お便利キャラ」にされてる??
  •  ハンビィ と TOYOTA しかいない世界なのかな、ここは。少なくとも、敵方のピックアップトラックTOYOTA ばかり。スポンサー企業ではないかと疑うほどだ。
  • 戦闘に巻き込まれたのではなく、わざわざ戦場に行き、死んでいくというのは不思議なものだ。死にたがりのようにも見えてしまう。明日、自分の街が戦場になるのを避けるためであっても。明日、自分の家が燃やされ、自分の家族が殺されるのを避けるためだとしても。オンラインゲームにログインして戦い、ログアウトしてリアルな人生を楽しむみたいな感が少しある。
  • 救出劇は好きだ。救出劇には正義を感じる。小さな正義だ。正義ってのは小さければ小さいほどいい。
  • 物語は唐突に終わる。別のエンディングがあったはずなんだけど、スポンサーの都合で打ち切りエンドを迎えたテレビドラマのように。クリント・イーストウッド監督め、やりやがったな(褒め言葉)。